[初心者向け]オブジェクトと編集モード、どっちで動かしたらいい?[blender]

blender2.81a使用
3DCG(blender)初心者にありがちな疑問に、オブジェクトモードと編集モードの使い分けがあるようです。

オブジェクトモードでも、編集モードでも、移動、回転、拡大縮小が出来ます。
なので、どちらで操作していいか分からないというものです。

正直なところ、静止画などでは「目的の物が出来るのであればどちらでも良い」のですが、それぞれの違いが分かれば作りやすかったり、再利用がしやすい作り方が出来るので是非知っておきたいところです。











オブジェクトモードと編集モードの違い
この違いを粘土と粘土台で例えてみたいと思います。
メッシュオブジェクト、一般的に言うポリゴンオブジェクトの場合

オブジェクト=粘土台

メッシュ=粘土


オブジェクトモードは粘土台ごと動かすとイメージしてください。
当然粘土台が動けば乗っている粘土も動きますよね。粘土台の中心を基準に移動、回転、拡大縮小が行われます。粘土台には位置や向きや拡大縮小が記録されています。記録されているという事は元に戻す事も出来るという事です。

それにローカル座標も使えます。これは粘土台の向きを基準に真っ直ぐ移動したりといった動かし方です。


またアニメーションもオブジェクトの動きにキーフレームを打つ事で行います。















編集モードは粘土をこねるとイメージしてください。
粘土全体を動かすことも出来ますが、粘土の一部を変形したりすることも出来ます。その際に粘土台は動きません。その為、編集モードで移動すると粘土台の中心から離れる事になります。粘土台の端っこに粘土が置いてある状態で粘土台を回転する事をイメージしてください。回転する基準点がズレますよね。これは良い悪いではなく移動や回転や拡大縮小の基準点を決める事ができるという事です。時計の針の場合、針の中心に回転軸があるより根元にある方が良いですよね。オブジェクトの中心点が必ずしもメッシュの中央にある必要はないという事です。


またオブジェクト=粘土台は位置、回転、拡大縮小が記録されますが、メッシュ=粘土はそれらが記録されません。

ここで考えてみましょう。粘土に正確な向きはあるのでしょうか?粘土細工の作品の正面を誰が決めるのでしょうか?それは作者にしかできません。何を持って正面とするかは粘土細工単体では判断がつきません。粘土台の正面に置かれている状態を粘土細工の正面と判断するしかありません。なのでオブジェクトの正面とメッシュの正面は合わせると使い易いです。

決まりはありませんが、編集モードで形を作り、オブジェクトモードで配置するのがセオリーでしょう。





既に滅茶苦茶に動かしてしまった時の対処法
オブジェクトモードと編集モードの違いが分からず両方で色々と回転させたり拡大縮小したりして滅茶苦茶になっている場合、もちろん差し支えなければそのままでも良いのですが、対処法もあります。

それはCTRL+Aを押して適用(Apply)する事です。

  • 位置を適用すると現在の見た目はそのままにオブジェクトの位置はワールド座標の原点(0,0,0)に戻ります
  • 回転を適用すると現在の見た目はそのままにオブジェクトの回転は(0,0,0)になります
  • 拡大縮小を適用すると現在の見た目はそのままに拡大縮小の値は(1,1,1)になります
つまり適用はメッシュはそのままにオブジェクトだけリセットするという事です。

他にもあります。
オブジェクトモードでメニューの「オブジェクト」→「原点を設定」で色々と設定できます。





「ジオメトリを原点へ移動」はメッシュを原点の位置に移動します。
「原点をジオメトリへ移動」は逆にメッシュの位置に原点を移動します。
「原点を3Dカーソルへ移動」はその名の通り3Dカーソルの位置に原点を移動します。
3Dカーソルは座標を入力出来るので正確な位置に原点を設定できます。
    
3Dカーソルは座標を入力出来る




またShift+Sを押す事でメニューが出てきて、選択物の位置に3Dカーソルを移動することも出来ます。オブジェクトや編集モードで一つ頂点を選択してその位置に3Dカーソルを合わせる事ができるという事です。
Shift+Sで出てくるパイメニューから選択した頂点に3Dカーソルを移動した
これらを駆使して意図した場所にオブジェクトの原点を設定できます。