[ノード]Z値やミストを使って簡単に空気感を出そう[blender]

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空気感というと、昼間なら遠くの方が大気の影響で青白くかすんでいたりする現象ですね。
これがあると一気に空気感が増します。

それと被写界深度、いわゆるボケですね。
CGの場合何も設定しないと全てに焦点が合ってしまいます。どこかに焦点を合わせれば必然的に遠くの景色はボケて大気の影響が感じられます。
3D処理でもできますがコンポジットを使った2次元処理は比較的軽く、また効果を確認しながら出来ます。


ミストパスを使ってコンポジットでかすみを表現する
まずはミスト、つまり奥が霞む現象ですがZ値(深度)とミストを使う方法があります。
どちらでも出来ますが、その名の通りミストの方がピンポイントな設定ができます。

まずはミストを使う方法を紹介します。
  1. ミストを使うにはプロパティウィンドウのView Layerタブのパスからミストにチェックを入れます。
  2. するとWorldタブにミストパスが設定できる様になります。
  3. 設定する前にカメラを選択してCameraタブのビューポート表示からミストにチェックを入れましょう。
  4. そしてミストパスを設定すると視覚的に開始位置と最大距離が確認できます。
  5. 設定できたら一度レンダリングしましょう。ここではまだミストの効果は現れません。
  6. この後コンポジターウィンドウで設定します。











コンポジターウィンドウでコンポジットのノード設定をしよう
コンポジターウィンドウで設定していきます。

  1. まずは「ノードを使用」にチェックを忘れずにしてください。
  2. 背景にチェックを入れるとビューアーノードに繋いだ画像が背景に表示されます。(Shift+Ctrlクリックでもビューアーが出ます)
  3. カラー→ミックスノードを追加します。
  4. ミックスノードの係数にミストを繋ぎます。上の画像にはレンダリング画像を繋ぎます。
  5. 下の画像の色を青く設定するとかすみがかかった様な効果が出ます。
  6. しかしミックスだと効果が強すぎるのでスクリーンに変えます。
  7. 色を調節してください。
  8. ビューアーノードを消して分割ビューアーノードを追加し元画像と編集画像を繋ぎ比較します。
  9. 効果に納得がいったらコンポジットノードに編集画像を繋いでください。そうしないとレンダリングに反映されません。
  10. 再度レンダリングしてください。

blenderのコンポジットの良いところは
  • 他の編集ソフトを介さないこと。
  • 一度ノードを設定したら以後レンダリングに反映されること。
  • アニメーションにも対応していること。
ですね。
もちろんシーンを構築しなくても、コンポジット専用シーンを作る事もできます。
コンポジターではレンダリング画像以外にも既存の画像や動画も読み込めるので普通の画像、動画エフェクトソフトとしても使えます。

Z値(深度)を使う方法
Z値(深度)とはカメラからの距離の値のことです。
試しに深度をビューアーノードに繋ぐと真っ白です。





深度を確認するには正規化ノードを使うのが簡単ですが細かく調整するには値マッピングノードを使います。

今回は折角なので値マッピングノードで調整した値を使います。
さっきと同じ様にミックスノードの係数に深度の調整した値を繋ぎ上の画像にレンダリング画像を繋ぎますが、色が変になってしまいました。
原因は値マッピングノードで調整した値が0〜1の範囲を超えてしまっていることです。
最小を使用と最大を使用にチェックを入れると0〜1の範囲に収まり正常な結果になります。
(見た目は黒から白ですが、内部的には0〜1の範囲を超える場合があり、予期せぬ結果になる事が多々あります。その場合はカラーランプノードに繋ぐと0〜1の範囲に収めてくれます
後はミックスノードを繋いでコンポジットノードに繋ぎ完了です。


Z値を使って被写界深度を表現する
折角Z値を使ったのでこれで被写界深度を表現しましょう。
被写界深度は3Dカメラで正確に表現出来ますが、こちらのコンポジットでは処理が速い上に後から焦点を決められる利点があります。
2次元処理なので3Dに及ばないところもありますが・・・

では、やってみましょう。
まず値マッピングで調整した値をカラーマッピングノードで編集します。
そして焦点を合わせたいところを黒くする様にします。
そしてボケブラーノードのサイズに繋ぎ画像にレンダリング画像を繋ぎます。
可変サイズにチェックを入れ最大ブラーでボケ具合を調節します。
後は任意ですが入力→ボケ画像で絞り羽根の形を決められます。
カラーランプと値マッピングでリアルタイムにボケが決められるのは良いですね。






最後はかすみと一緒に表現してみました。



2020/03/28追記 追加記事を書きました
こちらもご覧ください
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