[blender]スカルプトの全ブラシの効果を動画で紹介

blender2.82a使用
スカルプトとはブラシで描くようにしてメッシュを変形させる機能です。
blenderのスカルプトモードには沢山のブラシがあります。
しかし、あまり違いが分からないという人もいるのではないでしょうか?
(私のことですが)
なので今回はそれぞれのブラシの効果を試してみました。



スカルプトモードの基本
ブラシの効果を調べる前にスカルプトモードの基本をおさえておきましょう。

まずスカルプトは基本的に既存の頂点を変形させる機能です。
なので変形させる頂点がないと思うようにスカルプトできません。
Cubeにはスカルプトするのに充分な頂点が無い為に模様が描けない

スカルプトをするには充分にメッシュが分割されている必要があります。
編集モードで細分化しても良いのですがスカルプト用のモディファイアがあります。
マルチレゾリューションモディファイアを追加して細分化をしてスカルプトを行います。
マルチレゾリューションモディファイアは段階的に細分化できるので荒い分割で大まかな形を作り、更に細分化して細かいディテールを描き込む事ができます。



自動的にメッシュを分割するDyntopo
スカルプトはメッシュが充分に分割されていないと上手くできませんが、マルチレゾリューションモディファイアなどで細かくスカルプトするには全体を細分化する必要があり重くなる欠点があります。
しかしDyntopoはブラシで描いたところが自動的に分割され変形する事ができます。
なのでベースとなる形状のメッシュの分割を考える必要がありません。
描いたところだけが分割されるのです。
分割の精度は設定のディテールサイズで設定できます。
細かくし過ぎないように注意しましょう。
便利なDyntopoですがメッシュの構造が変わる為にUVマップなどが壊れてしまいます。
(Dyntopoをオンにする時に警告が出ます)



スカルプトモードの基本操作

まず左ドラッグで描く事ができます。
CTRL+ドラッグでブラシの効果が逆転します。(一部のブラシでは逆転の動作がないものもあります)
Shift+ドラッグでスムーズブラシが使えます。


Fキーでブラシの半径を変更できます。
Shift+Fキーでブラシの強さを変更できます。


これらの操作は上部のメニューからでも行えますが、ショートカットキーを使うと効率的に作業できますので是非覚えましょう。



ブラシの各効果
ではブラシの効果を確認します。
今回はDyntopoを使い平面でブラシを使います。



ドロー(基本的なブラシですね)



ドローシャープ(Dyntopoは効かないようです。シャープに凹ましたり盛り上げるようです)



クレイ(ドローより平たく盛り上がるようです)



クレイストリップ(帯状に盛り上がるようです)



レイヤー
(Dyntopoは効かないようです。リメッシュでメッシュを細かくしてから使っています。平らになるように盛り上がるようです)



インフレート(ドローに似ていますが効きが穏やかです)


ブロブ(ドローに似ていますがより球状に膨らむ感じです)


クリース
(ドローシャープに似ていますがDyntopoが効きます。溝を作りますがドローシャープよりは穏やかです)



スムーズ(Shift+ドラッグと同じです。凹凸を滑らかにします。Dyntopoは効きません)


フラット化(凹凸を平坦にします。CTRL+ドラッグだと尖らせます)



フィル(溝を埋めます。CTRL+ドラッグだと溝を広げます)




削り取り(平らに凹ませます。)



削り取り(マルチプレーン)
(面の表面によって、二枚の面でへの字状に尖らせたり、逆への字状に削ったりします)




ピンチ(溝の両端を寄せるように移動させます。CTLR+ドラッグで両端を広げます)


グラブ
(Dyntopoは効きません。引っ張るように移動させます。プロポーショナル編集の移動に似ています)



エラスティック変形
(Dyntopoは効きません。グラブに似ていますが引っ張る範囲が広いです。サブディビジョンサーフェイスをかけた荒いメッシュを変形する感覚に近いです)



スネークフック(ドラッグした軌道のとおりにメッシュが伸びます。木を作る時に使えそうです)




サム(Dyntopoは効きません。正直挙動が掴めません(^^; ヘルプの説明曰く「ナッジブラシと同様に、ブラシストロークの方向に移動しながら、ブラシ領域のメッシュを平坦化します。」らしい。ブラシの平面上を移動するという事なのかな?後述のナッジと比べると、こちらはドラッグした分だけメッシュが移動変形します



ポーズ(Dyntopoは効きません。半径の大きさによって関節のようにメッシュを曲げる事ができます。ブラシからIKの設定もできます)





ナッジ(Dyntopoは効きません。これもサムと似ていますが、こちらはフォトショップの指先ツールの3D版という印象を受けました。いわゆる擦りです




回転(Dyntopoは効きません。文字通り回転します。これもプロポーショナル変形の回転に似ています)



スライドリラックス(Dyntopoは効きません。ドラッグした方向に辺スライドさせます。面の間隔を調整するものだと思います。スムーズと違ってほぼ形を保ちます)




簡略化(Dyntopo有効時にしか動作しません。このブラシでドラッグするとDyntopoのディテールサイズの値によってメッシュを再分割します。細かくなり過ぎたメッシュを削減するのに使うものだと思います。逆に細かくする事もできますが)



マスク(マスク自体はDyntopoは効きませんが、マスクをした後はDyntopoは有効です。マスクした所は変形しません。CTRL+ドラッグでマスクを消す事ができます。Shift+ドラッグでマスクのぼかしです)



ボックスマスク(ブラシではないですが、ボックス選択でマスクできます。CTRL+ドラッグでマスクを消せます。マスクブラシと違ってShift+ドラッグしてもぼかしは出来ません)




ボックスハイド(ボックス選択で頂点を隠す事ができます。CTRL+ドラッグで隠れた頂点を表示できます)




メッシュフィルター(その名の通りフィルターをかけてメッシュを変形できます)



ブラシから詳細な設定も
全ては紹介できませんがブラシによってメニューやサイドバー(Nキー)から様々な設定ができます。
例えばエラスティック変形の変形方法にツイストなどがあります。



テクスチャを使ったスカルプト
テクスチャを使ってスカルプトをする事ができます。画像やプロシージャルテクスチャを使えます。ディスプレイスモディファイアなどと同じくテクスチャタブでテクスチャを調整します。